机上の瀬戸内海
模型を並べて遊ぶのは楽しいです。本格的なレイアウトが無くても組線路を敷き車両を並べ、そこに信号機やちょっとしたストラクチュアを添えてやると途端に雰囲気が出てきて心が引き込まれます。神経の疲れた時などなかなかの清涼剤です。
今回はその船版。ここは鉄道模型のブログですが、ちょっとわき道。
情景用として尾道の渡船風、高松港の日通貨物船風と、紙工作で作ってきた船がいくつかあるので並べて遊んでみました。「瀬戸内海」の風景をイメージして遊んでいます。タイトルで「瀬戸内海」を名乗るからにはそれなりの風景を持ったジオラマくらい作るべきなのでしょうが、そこは空想を使ってズボラに楽しんでいます(笑)。
鉄道模型の「線路」に当たるものが「海面」です。手軽なのは色画用紙。
しかしこうして写真にとる分にはいいのですが、大きくなるとテーブル上でも扱いにくい。出来れば「フチ」が欲しい。100均の「コルクボード」など利用してしっかり作る、という手もあります。
逆に極端にミニマムな方向で、ポストカード大の色画用紙使用のミニシーン・・・「シーン」なんて言えるかどうかのシロモノですが(笑)。「盆栽」的なわび錆びと言えなくもない?
それでもただ机上に置いただけよりは空気感が出ると思うのですがいかがでしょう?
お次は「布」。わび錆び概念をさらに拡大して布の模様を波に見立て・・・。
なんと自分では「盆栽」とか「生け花」の精神にも通じるぞ、とやり方自体はわりと気に入っています。配置の間合いなど考え出すときっと奥深いはずだ、と思っています。コレはどう見てもグダグダですが(笑)。
もちろん机上に直に置く時(むしろそっちの方が)も多いのですが、こうやって鉄道線路のそばに船を置いてやると「ああ、ここは海辺の引き込み線なんだな」と想像させる「記号」としての役割も出てきます。お互いの存在が呼応してその場の空気や世界を醸し出す、精密に描き込まれた情景から受ける感覚とはまた違う「空想」を愉しんでいます(笑)。
まぁこんな感じで「船の模型を眺める時のひと手間」的なことをして遊んでいるのですが、手軽でまとまり感のある「海面」を見つけました。
カラーMDFボードというもので(ホームセンターの「コーナン」)、ちょうど海面に使えそうな色合いです。ほかに赤、黄色、黒がありました。直径は150mmと200mmのものを入手。もっと小さいのもあったかな、大きいのは200が最大でした。1枚3~400円ほどです。
大きい方はカット写真のように「浮桟橋」も乗るサイズ、小さい方は日通の貨物船がほぼいっぱいといった感じです。
小さい方は別の板で地面を作ってやり・・・
こんな風にクレーンなどを乗せて遊べるようにしました。
浮桟橋の橋はレーザーカットで作ったもの。作図、カットまでは空いた時間で地道に出来ました。しかし欲をこいてトラスがアングル状に見えるように、と2枚の貼り合わせ構造にしたため、組み立て時の「糊付け」がなかなかツラい作業となりました。
斜めの梁がアングル風に見えなくもないですが・・・ちょっと凝りすぎかな。
橋と浮桟橋とはチェーンで繋げてあるのだと思います。ここはかなり想像で作ったのですが、桟橋は波で揺れますからガッチリ固定はまずいはず。
実はこの桟橋、家のアルバムにあった古写真を基にして作ったもので、そもそもの写りが悪い。おまけに写真屋さんがカラーとモノクロを間違えたのか、ほぼ「真っ青」なプリント。それを何とかみられるようにして形をでっち上げました。インターネット上の写真も参考にして「多分こうだろう」レベルの怪しいものです。
チェーンがあると見た目にも「好ましい」ので、かなりオーバーでしょうが「ダイソー」のアクセサリー売り場を物色して手配しました。「セリア」の方が小ぶりだったのですが、形がいかにも「鎖」っぽいので「ダイソー」を採用です。
で、橋の反対側はとりあえず「石ころ」に乗せてあります。ズボラ感大爆発!しかしちょっとした「添え物」で模型は生き生きしてきます。ズボラでも大丈夫!
しかし「鉄道」の製品はストラクチュアも含めて豊富になりましたが、「船舶関係」は・・・。もっと製品が豊富になればよいと思います。
この記事へのコメント
ミニチュア化といい,パステル調といい,まさにコミック!
能舞台で使われる小道具や作り物の風情ですね.
ありがとうございます。記号的な情景になりますが小道具しだいで結構リアルにも見えますし、いろいろ組み替えて楽しめるのが良いところです。