DD11苦戦中
このDD11は我が家のEB10に続く3Dプリント製の車体です。足回りはトーマモデルワークスの「OSOパワー」利用で走行試験も済ませ、抜群のOSO性能を確認済みです。車体が出来てあとは塗装、という状態になったのがおととしの年末あたりでした・・・。
よくもまぁ放っておいたものですが一度意識から外れるとこんなことはザラなのが私の悪い癖。まぁとにかくは塗装を進め、なんとなく格好がついてくると「こりゃなかなか可愛らしい」とじわじわ欲が出て来ます。
手すりまで3Dプリントで出してしまおう、というズボラコンセプトで計画したDD11です。楽しく遊べれば良し、と少々の曲がりには目をつぶるつもりでいました。で、対策の面倒な手すりの曲がりは放っておいて、手の付けやすい「お肌の手入れ」をして、前作よりグレードアップしてやろうと、一度基本塗りを済ませたものを放り出し予備のパーツで再塗装しました。本当のところは完成を焦り、キャブを早まってさわって指紋を付けたのが大きな原因なのですが(笑)。
光硬化式の3Dプリントの車体というのは紫外線で固まるレジンの薄い層を積み重ねて形成されるので拡大して見れば「等高線」の段々が見えるわけです。
斜面の状態によっては段々の目立つところもありますが、今回その目立つ部分はキャブ窓とその周囲で、非常に細かったり、窓枠の塗り分けを考えると手加減が難しそうだったりなのでパス。それでボンネット周り等の素直な平面はどんな感じか、と顕微鏡で覗いて様子を確認しました。
細かい格子縞が見えます。この位なら塗装すれば塗料で埋まって判らなくなりそうです。しかし・・・。
塗料の回りが足りないと格子縞の目立つところが残り、艶ありのクリアーをかけたら妙にギラつく状態になる所がありました。ややボッテリ目に吹くか、あらかじめサフ掛けするかした方が良さそうです。
コレでまずは艶を出しても大丈夫。
3Dプリントボディーの前作、EB10は、このお肌のシマシマをごまかすために粉を吹くほどつや消しクリアーを吹いており、それに比べればかなりの進歩かな?と自画自賛なのですが・・・、
うーん、手すりが・・・。手すりはサポート材を付ければ曲がらず造形できるのですが、この細い所からサポート材を取った跡の整形が大変なのです。造形の角度等まだ研究が必要です。
でもまぁ安心安定の「OSOパワー」ですから走行性能は約束されている、とりあえずコレでひと区切りにしてさっさと遊ぼう、そのうち痛んできたら金属線差し込む仕様のバージョン(実はデーターは作ってある)プリントして直せば良いではないか、と動力を組付けたらなんだか肩を揺らす走行・・・!
ああ、台車も微妙に反りが出て、クランク内側と干渉する始末・・・。こちらの反りは経年によるものでしょう。パワーユニットをはめ込んでいるので長期にわたって(微妙な量でも)力がかかり続けたからでしょうか?とにかくこのあたりもうちょっとクリアランスに余裕を見ておくべきでした(泣)。使用しているレジンは「高剛性レジン」というもので、歪みが少ない、と評判が良いものでした。しかしNゲージサイズでの細かな造形ではある程度の歪みを覚悟して、寸法に余裕を見たり設計に気を使ったりしておくべきなのでしょう。
でもまぁもうちょっとの作業かな・・・多分・・・。引き込み線の主役に新旧の機関車が揃うのですからあと一息頑張りましょう(笑)。
この記事へのコメント
ところで,3Dプリンタって,もう十分に使える技術と思っていたのですけれど,難しいものですね.
コメントありがとうございます。実は窓ガラスまだ入っていません。3Dプリンターでの造形、私は経験が浅いので未熟なところが露呈してしまっています。この後加熱によるリカバリーの仕方などを思いつき研究中です。
ありがとうございます。顕微鏡は、色差しの時、「にじみ」が出やすかったので、毛管現象だろうな、と思い覗いてみた、というのもあります。まぁ、研究ごっこ、ですね(笑)。塗料は「濃いめ」で差しています。アルコール系のマーカーだとにじみやすいです。