夢が気になったいきさつ
昔のTMS、赤井哲郎さんの「夢を気にする話」という記事がありました。まずは野暮な解説をするよりも、元記事の一部引用と、なかおゆたかさんの作品をご紹介しておきます。
ご覧の通り、2軸の貨車に、やや無理やりにボギー台車を履かせる改造です。なかなか好ましいスタイルとなり、くせ者のロコなどを設えてやれば、たちまち愉快な編成の出来上がり!
先日、ちょっとクラッシックな自動車(Xにポスト)を3Dプリントででっち上げた際、輸送風景を気取って手持ちの「チ」に載せてみたところ、あたまに浮かんだのが、片野正巳さんの「社長用自動車運搬車」。恐れ多くも一緒に記念撮影、眺めているうちに、ふと「ムキ的だ」との思いが沸き上がりました。
なんとなく3Dソフトで、トラス棒の付いた「ムキ版小型貨車下回りキット」(PECOの小型貨車下回りキットのパロディー)的なものを適当にでっち上げました。以前だとのたのた考えてなかなか取り掛からなかったでしょうけど、近年テクノ化の風に乗って、このあたりのハードルが低くなったのはありがたいかぎりです。
そもそも台車を、ベッテンのTR41より、古臭いアーチバ-のTR20にしたい、などと、長年(そうです。30年くらい前からTR20出ないかな、と)考えていまして、3Dソフトの扱いがモノになり始めた頃の練習で、この「TR20風」を適当にでっち上げてありました。
で、実は・・・
元をただせば「ムキ」が目的ではなく、古いタンク車・・・シーナリイガイド「C56の行くところ」にちょっとだけ出ていたコレ・・・
コレが作りたかったのです。リベットごつごつのタンクに、Nゲージ製品の「タキ3000」のTR41ではなく、古いアーチバー。TR20に拘っていたのはコレが元凶(?)です。
てなわけでつまりは「古いリベットだらけのタキ」用のTR20、そして白状するとムキ用の下回りのフレームも、実は「タキ」用に作ったデーターをちょっと縮めてトラスを付け足して「ムキ用」にとでっち上げたものだったのです(笑)。
タキ用下回り。もともとムキ的な気分もあったのでしょうね。七尾港線のものより、一回り短くしてあります。寸法はTMS1992年11月号、平野和幸さん「古い貨車のバラエティー」の記事にあったタンク車を参考にしました。一応、「油送管らしき」やら「ブレーキシリンダーらしき」やらが付いています。
こいつはカプラーが、台車マウントです。
こうして「下回り」がキット状態で揃うと、あとは気負わずできる愉しい「プラ板工作」が待っています。元祖「小型貨車下回りキット」のプラ板工作も、なかなか楽しめました。貨車の工作は久しぶりだな、どんな上回りを作ろうかな・・・。
おや、後ろに控えしBB電機の下回りは?
南海の電機も「ムキ族」にはよく似合うのですが、もう20年ほどの旧作、モーターの不調や、細かな入替にはもう一歩なスロー性能もありBB電機を新造することにしました。プロトタイプは東武のデッカー。
KATOのDF50の動力台車(DF200用も輪芯、ウォームホイール以外ほぼ同じ)、ジャンクのダイキャストフレーム、そこにコアレスモーターを積んで、マグネ・マティックカプラーの作動を安定して楽しめるよう調整中です。台車枠はコレも3Dプリント。
トラクションタイヤをやめて、全輪集電の所に、大きめのコアレスモーターを積みましたので、今のところポイントの続く線路でも安定してスローが効くようになりました。欲を言えばフライホイールが欲しいですね。
しかし貨車の下回りに電機の下回り、だいぶ下回りが溜ってきました。手を付け始めたD50もありますよ。写真には出してないけど1年ほどほったらかしの「ピーコック」。ううっ、1年どころか十数年ほったらかしのCタンク・・・。いやはや、あきれたものだね、お前はそんなに下半身が好きなのかい?と言われそうです(笑)。
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